『桐島、部活やめるってよ』を見て

夜中、ES書いている合間に映画を見た。『桐島、部活やめるってよ』。バレー部のキャプテンらしき桐島なる人物が、部活を辞めるという話を中心に、周囲の登場人物とその人間関係が大きく揺れ動くというストーリー。

 

運動部と文化部の格差みたいなものとか、女子生徒の建て前の人間関係とか、スクールカーストとかが描かれていて、確かに高校の内部ってこんな感じだなと納得した。

自分の高校時代はどの立ち位置だったかと言うと、バレー部のアタッカーとほぼ同じだ。レギュラーで部活のことしか考えてない生徒。

そして、自分のこと振り返ってふと思ったのは、高校生って他人のことはほとんど眼中にないんだなってこと。他人からどうみられるかに関しては過剰すぎるほど意識するが、他人の心情を推し量ったりする能力と言うか、心の広さのようなものが欠落している、もしくは隅に追いやられるほど自我が強い時期なんだなと思った。確かに自分が高校生の時もそんな生徒だったわ。

 

で、この映画は何を伝えたかったのかというのが最大のポイントだと思うのだが、それがまだよく分からない。最後のシーンで、東出昌大が映画部の神木龍之介と話して涙を流す。運動部で中途半端な自分を、文化部で思いを持って活動している部員と比べて不甲斐なく思ったのか?

 

見る度に受け取るメッセージが違ってくる映画だと思う。